【保育士とピアノ】保育園先生と保育科学生のレッスン
最近は保育園でも音楽表現が重視され、保育士試験の選択科目にもなっています。
大学でもピアノが必修科目ですから保育士にとって
ピアノレッスンは避けて通れないものになっているようです。
さて、教室には、保育園の先生のAさんと保育科大学生のBさんがいます。
今回はお二人のレッスンのお話をします。
【保育園の先生Aさん】
「学生時代は、ピアノのレッスン嫌いでした」というAさん。
ピアノの先生が怖くて練習する気持ちが失せ、幼稚園教諭ではなく保育士を選んだそうです。
それが今は保育園でも音楽教育の必要性が高まり、
すぐにピアノが弾けないといけなくなり大変になったわけです。
Aさんのレッスンは、明日にでも園で弾けるように、
園で弾く曲を一度に何曲もレッスンしています。
一曲弾けるようになったかと思えば、
「この曲も弾かなくてはいけなくなりました」とレッスンする度に増えています。
Aさんの弾き歌い用の楽譜は、難しかったり、弾きにくかったりする楽譜もたくさんあるので、
実用性を優先してレッスンの進行に応じ、
音を少なくしても映えように易しい楽譜に書き換えています。
そうすると、Aさんの熱心さもあって レッスン時間内に課題の曲を弾けるようになります。
季節やイベントごとに弾く曲が変わるので大変ですが、毎回毎回頑張っていらっしゃるAさんです。
【保育科大学生のBさん】
Bさんは、ピアノはまったくの初心者でした。
学校の音楽の時間で、鍵盤ハーモニカを弾いただけだそうです。
大学が保育科に決まったので、レッスンを始めました。
最初、ト音記号は読めても、へ音記号は読めず、
「練習しても、右手と左手が同時に動いちゃいます」と言っていたBさんでした。
それから 3、4カ月くらいで早くも努力が実り、
右手でメロディーを弾き、左手で伴奏をしてとても上手に弾けるようになりました。
1年後期のピアノクラス編成では、真ん中のクラスに入れたと嬉しそうに報告してくれました。
そのころにはコードの勉強も取り入れはじめました↓
この1年でとても上手になり、 2年生からは学校でコードネームのテストがはじまったそうです。
そこで、テキストをもう一冊、はじめました↓
それに加えて、コードネームカードが活躍しています。
音大時代のお友達が作ってくれたものです↓
ちょっとわかりにくい写真になりましたが、
表にコードが、裏にコードネームの構成音がプリントしてあります。
セブンス、マイナー、オーギュメント、転回形等、全部あります。
私は作れないので、本当に助かっています。
Bさんは、このカードも使って、どんどん覚えてくれます。
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幼稚園の先生、保育園の先生、もちろん小学校の先生も、ピアノは必須です。
小さい頃から弾けるに越したことはありませんが、ピアノは何歳からはじめても大丈夫です。
やる気ひとつで、上達することができます。
AさんもBさんも、早く弾けるようになりたいという気持ちで頑張っています。
ですから、上達がとても速いです。
いろんな工夫が求められ大変ですが、教える側もやりがいがあります。
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